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ポータブル Google Chrome for Puppy Linux

これは何?

Google Chromeブラウザをパピーに組み込むことなく、その設定ファイルとともに1つのフォルダにまとめ、1クリックで使うようにしたものです。 /mnt/home以下やなど、 パピースペース(pupsave)の外に置いて使います。置き場所は NTFSやFATなどWindows用ファイルシステム上でも構いません。

Google Chrome はそれ自体が大きく、使用中に大きな一時ファイルを作ります。 通常のインストールではパピースペース(pupsave)を食いつぶします。 またデフォルトのダウンロード先が /root/Downloads と、これもパピースペースなので、大きなファイルをダウンロードしようとするとハングアップすることがあります。

Google Chrome portable では、Google Chrome本体と設定ファイル、ダウンロード・フォルダやキャッシュなどのすべてを1つのフォルダに収めています。 これをパピースペースの外に置けば、パーティションの容量の限りで使えます。

次のパピーで動作が確認されています。

32bit パピーでは動きません。 XenialPup 7.5以前のバージョンのパピーでは動きません。 Puppy Linux以外のOSでは動きません。

AppImage との違い

アプリのポータブル版に AppImage という手法もあります。この google-chrome-portable がそれらと違うところは、 初設定やダウンロード・フォルダも一つのフォルダにまとめているところです。 また自身を再構築する機能を持っているので、 Google Chrome の更新も簡単です

google-chrome-portableフォルダを削除すると Google Chromeの設定、ブックマークやCockieも消えてしまうのでご注意ください。

使い方

I.インストール

  1. ダウンロードした google-chrome-portable-*.tar.gz を /mnt/home以下 や /mnt/sdb1以下 など、HDDやUSBメモリがマウントされたところで展開してください。 NTFSやFATなどWindows用ファイルシステム上でも構いません。 展開後は元のアーカイブ google-chrome-portable-*.tar.gz は必要ありません。邪魔なら削除してください。 フォルダ google-chrome-portable-* ができます。移動するときはフォルダごと移動してください。フォルダ名も変更できます。 トップ階層である必要はありません。たとえば /mnt/home/apps/google-chrome-portable。

    この google-chrome-portable-*フォルダはROXアプリとして動きます。 ROXファイラからは app icon のように歯車が表示されます。 残念ながら NTFSファイルシステム上では ROXアプリとしては動きません。 通常のフォルダと同じアイコン folder icon で表示されます。
  2. google-chrome-portable-*フォルダをクリックしてください。 フォルダが app icon のように歯車が見えていると、 クリックでGUI画面が開きます。 そうでないときは普通にフォルダが開くので、その中にある実行ファイル shell script icon google-chrome-portable をクリックしてください。
  3. GUI画面の「OK」をクリックします。最新版ダウンロードが始まります。
    あるいは手元に google-chrome-*amd64.deb があるならば、それをGUI画面の入力欄にドラッグしてから「OK」ボタンをクリックすれば、そのファイルが使われます。
    その後、自動的にインストールが進みます。
  4. ブックマークのインポート
    すでに Google Chrome や Chromium を使っていたら、そのブックマークをインポートできます。 Windows版 Google Chrome のブックマークは、Windowsシステムドライブの "/Documents and Settings/*/Local Settings/Application Data/Google/Chrome/User Data/Default" フォルダにあります。 パピーで Cromiumを使っていたら、そのブックマークは "/root/.config/chromium/Default" フォルダにあるかもしれません。
    「旧いブックマークはどこにありますか?」と尋ねられたら、これらのフォルダを見付け、 入力欄にドラッグ・アンド・ドロップしてください。
    必要なければこのステップをスキップしてください。

II.インストール後の Google Chrome の起動

 上記のインストールが済めば、その後 google-chrome-portable はランチャーとして機能します。

パピーメニューに登録すると Google Chrome をパピーメニューから起動できます。また、通常使うブラウザ(defaulebworser)に登録することもできます。

登録しなくても google-chrome-portable のフォルダあるいはその中の実行ファイル google-chrome-portable をクリックすれば Google Chrome が起動します。 (pupsaveを作って)/mnt/home以下に google-chrome-portable があるときは、これをデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすればアイコンができ、このアイコンをクリックすれば Google Chrome が起動します。

登録後パッケージマネージャで google-chrome-portableをアンインストールすると、パピーメニューから Google Chrome の項目は除かれますが、 google-chrome-portable フォルダにインストールされた Google Chromeは、そのままです。

逆に google-chrome-portable をフォルダごと削除すると、そこにインストールされた Google Chromeも一緒に削除されますが、 パピーメニューには残っています。メニューから除くにはパッケージマネージャで google-chrome-portableをアンインストールしてください。

注意: Google Chrome を rootユーザーとして使うため、 --no-sandbox オプションを付けて起動しています。このため警告メッセージが表示されますが、無視してください。

III. Google Chrome の設定ファイル

Google Chrome の設定ファイルは google-chrome-portableフォルダ内の google-chrome-config.3fs の中にあります。 google-chrome-portableフォルダを移動やコピーするときはフォルダごと行ってください。 ブックマークなどはそのまま引き継がれます。

google-chrome-portableフォルダを削除すると Google Chromeの設定、ブックマークやCockieも消えてしまうのでご注意ください。 (google-chrome-portableフォルダ内の google-chrome-config.3fs のバックアップを取っておくのも良いかもしれないが、goole-chrome-portableの今後のバージョンでも互換性があるかは保証されない。)

すでに Google Chrome を使っていたら、その設定ファイルは /root/.config/google-chrome にあるかもしれません。これを google-chrome-portable へ引き継ぐ方法は現在提供されていません。 (google-chrome-config.3fs をクリックしてマウントし、その中にある google-chrome-configディレクトリの中身を入れ替えればよいのかも。)

IV. Google Chrome の更新

  1. google-chrome-portableフォルダが ROXアプリとして動いている場合はこれを「右」クリックし、メニューのいちばん上「Google Chrome をインストール/アップデート」を選ぶとGUI画面が開きます。 右クリック・メニューにこれが現れないときは ROXアプリとして動いていません。フォルダを開き(右クリックなら「内容を見る」。左クリックなら普通に開く)、 フォルダ内の実行ファイル shell script icon Build をクリックしてください。
  2. GUI画面の「OK」ボタンををクリックします。最新版のダウンロードと更新が自動的に進みます。
    最新の Google Chrome64bit .deb パッケージをダウンロードしてください。

あるいは任意のブラウザで新しい Google Chromeの 64bit .deb パッケージをダウンロードし、google-chrome-portable の上にドラッグ・アンド・ドロップします。

V.ダウンロード先について

Google Chrome でインターネット上のファイルをダウンロードするとき、ダウンロード先がデフォルトでは /root/Downloads となっています。 この場所は限られたパピースペース(pupsaveと思ってよい)の一角なので、大きなファイルをダウンロードするとハングアップすることがあります。

google-chrome-portableでは、HOME変数を変更することで、 ダウンロード先を google-chrome-portableフォルダ内の Downloads フォルダとしています。

Google Chrome の設定でダウンロード保存先を変更すると、上記の場所にはなりません。デフォルトのままで使うようお奨めします。
ダウンロード保存先の変更は Google Chrome の右上メニュー>[設定] > [詳細設定]のところにあります。

使い方は以上です。

フィードバック

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2024-08-22 google-chrome-portable v0.9.5 Shinobar https://shinobar.net/