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ポータブル Firefox

これは何？

Firefoxブラウザをパピーに組み込むことなく、その設定ファイルとともに1つのフォルダにまとめ、1クリックで使うようにしたものです。 /mnt/home 以下など、 パピースペース(pupsave)の外に置いて使います。置き場所は NTFSやFATなどWindows用ファイルシステム上でも構いません。

Firefox に限らず一般にブラウザはそれ自体が大きく、使用中に大きなキャッシュを作り、 またデフォルトのダウンロード先が 「/root/ダウンロード」などパピースペースなので、大きなファイルをダウンロードしようとするとハングアップすることがあります。

『ポータブル Firefox』 では、Firefox本体と設定ファイル、ダウンロード・フォルダやキャッシュなどのすべてを1つのフォルダに収めています。 これをパピースペースの外に置けば、パーティションの容量の限りで使えます。

パピー571JP上で動作確認しています。ほとんどの5.x系で動くはず。 自動でダウンロードするものはFirefoxの最新版です。 古いバージョンが希望なら、そのアーカイブを入手してインストーラに落としてください。 パピー 431JP2012では Firefox17が動きます。

Flashplayerは含まれていません。 別途Flashplayerの最新版か Flashplayer10をインストールしてください。

使い方

I.インストール

  1. ダウンロードした firefox-portable-*.tar.gz を /mnt/home以下 や /mnt/sdb1以下 など、HDDやUSBメモリがマウントされたところで展開してください。 NTFSやFATなどWindows用ファイルシステム上でも構いません。 展開後は元のアーカイブ firefox-portable-*.tar.gz は必要ありません。邪魔なら削除してください。 フォルダ firefox-portable-* ができます。移動するときはフォルダごと移動してください。

    フォルダ名も変更できますが、名前のうち firefox-portable の部分は残してください。 firefox-poartbale-new などの名前はOKです。 トップ階層である必要はありません。たとえば /mnt/home/apps/firefox-portable。

    この firefox-portable-*フォルダはROXアプリとして動きます。 ROXファイラからは app icon のように歯車が表示されます。 残念ながら NTFSファイルシステム上では ROXアプリとしては動きません。 通常のフォルダと同じアイコン folder icon で表示されます。

  2. firefox-portable-*フォルダをクリックしてください。 フォルダが app icon のように歯車が見えていると、 クリックでGUI画面が開きます。 そうでないときは普通にフォルダが開くので、その中にある実行ファイル shell script icon firefox-portable をクリックしてください。

  3. 出てきたGUI画面でパピーメニューへの登録などを設定し(登録しなくても firefox-portable をクリックすれば Firefox が起動します。)、 「OK」をクリックしてください。 自動的にネット上から最新版をダウンロードし、インストールが進みます。
    何かの理由で最新版を使いたくないときは、 別途ダウンロードしてきた firefox-*.tar.bz2 をドラッグし、GUI画面の入力欄に落とします。

  4. ブックマークのインポート
    すでにパピー上で Firefox や SeaMonkey を使っていたら、そのブックマークをインポートできます。 firefox-portable v0.7以降では Windows版 Firefox からもインポートできます。

II.インストール後の Firefox の起動

上記のインストールが済めば、その後 firefox-portable はランチャーとして機能します。

パピーメニューに登録すると Firefox をパピーメニューから起動できます。また、通常使うブラウザ(defaulebworser)に登録することもできます。 仮想端末からの起動は firefox-portable とタイプしてください。

(pupsaveを作って)/mnt/home以下に firefox-portable があるときは、これをデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすればアイコンができ、このアイコンをクリックすれば Firefox が起動します。

登録後パッケージマネージャで firefox-portableをアンインストールすると、パピーメニューから Firefox の項目は除かれますが、 firefox-portable フォルダにインストールされた Firefoxは、そのままです。

逆に firefox-portable をフォルダごと削除すると、そこにインストールされた Firefoxも一緒に削除されますが、 パピーメニューには残っています。メニューから除くにはパッケージマネージャで firefox-portableをアンインストールしてください。

III. Firefox の設定ファイル

Firefox の設定ファイルは firefox-portableフォルダ内の隠しファイル .mozilla/firefox の中にあります。 firefox-portableフォルダを移動やコピーするときはフォルダごと行ってください。 ブックマークなどはそのまま引き継がれます。

firefox-portableフォルダを削除すると Firefoxの設定、ブックマークやCockieも消えてしまうのでご注意ください。

プラグインは通常 /usr/lib/mozilla/plugins に置きます。 代わりに firefox-portableフォルダ内の .mozilla/plugins に置くこともできます。 libflashplyer.so など大きなものを、こちらに移すことで pupsaveの消費を小さくすることができます。 ただしここに置かれたプラグインは、このfirefoxにだけ有効です。

IV. Firefox の更新

V. 別のパピーで使う

同じパソコンにインストールされた別のパピー上で、あるいはポータブルFirefoxをUSBメモリに入れて別のパソコンで、 同じ設定とブックマークで Firefoxを使うことができます。

別のパピーにも登録したいときは、firefox-portableフォルダを右クリックして「パピーメニューに登録」を選ぶか、フォルダ内の実行スクリプト'Register'をクリックしてください。

VI.キャッシュについて

Firefoxはデフォルトで /root/.cache/mozilla/firefox 以下に大量のキャッシュを保存します。 firefox-portable ではこれを firefox-portableファルダ内の Cacheディレクトリに変更しています。 キャッシュの設定は Firefoxのメニューバー > 編集 > 設定 > 詳細 > ネットワーク にありますが、 キャッシュの場所の設定はGUIからはできないようです。

VII.ダウンロード先について

Firefox でインターネット上のファイルをダウンロードするとき、ダウンロード先がデフォルトでは 「/root/ダウンロード」 となっています。 この場所は限られたパピースペース(pupsaveと思ってよい)の一角なので、大きなファイルをダウンロードするとハングアップすることがあります。

firefox-portableでは、HOME変数を変更することで、 ダウンロード先を firefox-portableフォルダ内の 「Downloads」フォルダとしています。 これへのリンクを /root/Downloads に作ることで、使いやすくなりますが、firefox-portable の置き場所を移動すると、このリンクも変更しなければなりません。

Firefox の設定でダウンロード保存先を変更することもできます。

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以上。
2014-06-16 firefox-portable 0.7
2014-02-15 firefox-portable 0.3
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