ワードプロセッサAbiWordを1つのフォルダに収め、1クリックで使用できるようにしたものです。 /mnt/home 以下などパピースペースの外に置けば、pupsaveを消費することなく、また複数のパピーから同じ設定で使うことができます。
Portable AbiWordでは AbiWord本体は aboword-*.sfs にSFS(squashfs)化されています。 aboword-portable はSFSをマウントし、AbiWordを起動するスクリプトです。 AbiWordを終了すれば SFSはアンマウントされます。
パピー571JP上で作られました。 550JP上やSlacko-5.5以降で動きます。 528JPや、それ以前のバージョンのパピーでは動きません。
ダウンロードした aboword-portable-*.tar.gz を /mnt/home や /mnt/sdb1 など、HDDやUSBメモリがマウントされたところで展開してください。 展開後は元のアーカイブ aboword-portable-*.tar.gz は必要ありません。邪魔なら削除してください。 フォルダ aboword-portable-* ができます。移動するときはフォルダごと移動してください。フォルダ名を変更しても構いません。 トップ階層である必要はありません。たとえば /mnt/home/apps/aboword。
この aboword-portableフォルダはROXアプリとして動きます。 ROXファイラからは のようにAbiWordのアイコンが表示されます。 残念ながら NTFSファイルシステム上では ROXアプリとしては動きません。 通常のフォルダと同じアイコン で表示されます。
aboword-portableフォルダをクリックしてください。
フォルダが AbiWordアイコン で表示されていると、
クリックでAbiWordが起動します。
そうでないときは普通にフォルダが開くので、その中にある実行ファイル aboword-portable をクリックしてください。
AbiWordアイコン で表示されている aboword-portableフォルダに、 あるいはその中の実行ファイル aboword-portable に 文書ファイルをドラッグ・アンド・ドロップするとそれを AbiWordで開けます。
(pupsaveを作って)/mnt/home以下に aboword-portableフォルダがあって、AbiWordアイコン で表示されているときは、 ときは、これをデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップするとアイコンができます。 このアイコンをクリック、あるいは文書ファイルを ドラッグ・アンド・ドロップすれば AbiWord が起動します。
/mnt/homeがNTFSファイルシステムのときは aboword-portableフォルダは通常のフォルダと同じアイコン で表示されます。 この場合、フォルダの中にある実行ファイル aboword-portable をデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップしてください。 できたデスクトップ・アイコンを右クリックし「ファイル'aboword-portable'」から「アイコンの設定」を選びます。 出てきたダイアログに aboword-portableフォルダ内の /icons/aboword.png をドラッグ・アンド・ドロップすると、アイコン が設定されます。
登録しなくても aboword-portableフォルダあるいは実行ファイルをクリックすれば AbiWordは使えます。 パピーメニューに登録するとメニューから実行できたり、既定のアプリに設定できるので便利です。 aboword-portableフォルダを右クリックして「パピーメニューに登録」を選ぶか、 あるいはフォルダ内の実行ファイル Registerをクリックしてください。
abiword-portable が規定のワードプロセッサに登録されます。また文書ファイルを右クリックすると abiword-portable が選択肢に現れます。
登録後に aboword-portableフォルダを移動したりフォルダ名を変更したときは、同じ手順で再登録してください。
AbiWord project から abiword-3.0.0 のソースを入手。
Precise Puppy 571JP上でコンパイルしました。
devx_precise_5.7.1.sfs の他にコンパイル時のツールとして libboost (libboost1.46-dev_1.46.1 and libboost-dev_1.48.0.2)をインストールしました。
configure オプションは次のとおり:
./configure --prefix=/opt/abiword --with-gtk2 --enable-plugins
Slacko ではいくつかのライブラリが欠けているので、それらを Precise Puppy 571JP から抽出、 aboword-portableフォルダ内の /lib に入れています。
AbiWordにはロケール周りにバグがあります。 このためリンク /usr/lib/locale/ja-JP.utf8 を ja_JP.utf8 を指すように作成。 LANG=ja-JP.utf8 で abiword を起動しています。日本語版パピーにある /usr/bin/abiword.sh と同じ処理です。
パピーリナックス日本語フォーラムへ
http://sakurapup.browserloadofcoolness.com/viewtopic.php?f=25&t=2690
以上。
2014-06-24 aboword-portable 3.0.0 に寄せて Shinobar
http://paper.cup.com/