Gimp Documentation online

ポータブル Gimp

これは何?

画像編集ソフトGimpをパピーに組み込むことなく、1クリックで使用できるようにしたものです。 Gimpはそれ自体大きく、また使用中に大きな一時ファイルを作ります。 通常のインストールではパピースペース(pupsave)を食いつぶします。

Portable Gimpでは Gimp本体は gimp-*.sfs にSFS(squashfs)化されています。 gimp-portable はSFSをマウントし、Gimpを起動するスクリプトです。 Gimpを終了すれば SFSはアンマウントされます。

パピー571JP上で作られました。 TahrPup 6.0.5 CE でも動作が確認できました。 550JP上でもたぶん動くはず。 それ以前のバージョンのパピーでは、たぶん動かない。

Portable Gimpのインストールと使い方

I.インストール

ダウンロードした gimp-portable-*.tar.gz を /mnt/home や /mnt/sdb1 など、HDDやUSBメモリがマウントされたところで展開してください。 展開後は元のアーカイブ gimp-portable-*.tar.gz は必要ありません。邪魔なら削除してください。 フォルダ gimp-portable-* ができます。移動するときはフォルダごと移動してください。フォルダ名を変更しても構いません。
トップ階層である必要はありません。たとえば /mnt/home/apps/gimp。

この gimp-portableフォルダはROXアプリとして動きます。 ROXファイラからは app icon のようにGimpのアイコンが表示されます。 残念ながら NTFSファイルシステム上では ROXアプリとしては動きません。 通常のフォルダと同じアイコン folder icon で表示されます。

II.起動

gimp-portableフォルダをクリックしてください。 フォルダが Gimpアイコン app icon で表示されていると、 クリックでGimpが起動します。
そうでないときは普通にフォルダが開くので、その中にある実行ファイル shell script icon gimp-portable をクリックしてください。

Gimpアイコン app icon で表示されている gimp-portableフォルダに、 あるいはその中の実行ファイル shell script icon gimp-portable に 画像ファイルをドラッグ・アンド・ドロップするとそれを Gimpで開けます。

なぜか PDFファイルをドラッグ・アンド・ドロップしてもオープンに失敗します。 PDFファイルの場合は先に Gimpを立ち上げておき、 Gimpのダイアログ上にPDFファイルをドラッグ・アンド・ドロップしてください。

III. デスクトップアイコンの作成(任意)

(pupsaveを作って)/mnt/home以下に gimp-portableフォルダがあって、Gimpアイコン app icon で表示されているときは、 ときは、これをデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップするとアイコンができます。 このアイコンをクリック、あるいは画像ファイルを ドラッグ・アンド・ドロップすれば Gimp が起動します。

/mnt/homeがNTFSファイルシステムのときは gimp-portableフォルダは通常のフォルダと同じアイコン folder icon で表示されます。 この場合、フォルダの中にある実行ファイル shell script icon gimp-portable をデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップしてください。 できたデスクトップ・アイコンを右クリックし「ファイル'gimp-portable'」から「アイコンの設定」を選びます。 出てきたダイアログに gimp-portableフォルダ内の gimp.png をドラッグ・アンド・ドロップすると、アイコン app icon が設定されます。

IV. パピーメニューへの登録(任意)

登録しなくても gimp-portableフォルダあるいは実行ファイルをクリックすれば Gimpは使えます。 パピーメニューに登録するとメニューから実行できたり、既定のアプリに設定できるので便利です。 gimp-portableフォルダを右クリックして「パピーメニューに登録」を選ぶか、 あるいはフォルダ内の実行ファイル Registerをクリックしてください。

登録後に gimp-portableフォルダを移動したりフォルダ名を変更したときは、同じ手順で再登録してください。

V. Gimp の設定ファイル

Gimpの設定ファイルは、標準だと /root/.gimp-2.8 に作られます。 Gimp作業中の一時ファイルなどもここに取られます。 この場所は限られたパピースペース(pupsaveと思ってよい)の一角なので、大きな画像ファイルを編集するとハングアップすることがあります。

Portable Gimp では gimp-portableフォルダ内の gimp-data に設定ファイルや一時ファイルを置きます。 追加のパターンやブラシ、フォントなどは、この gimp-data 内に置いてください。

Gimpの使い方

日本語のオンライン・マニュアルが Gimp Documentation にあります。

フィードバック

パピーリナックス日本語フォーラムへ
http://sakurapup.browserloadofcoolness.com/viewtopic.php?f=25&t=1675

以上。
2015-12-30 gimp-portable 0.4 TahrPupで動作確認
2014-02-16 gimp-portable 0.3 用に「パピーメニューへの登録」を加筆
2013-12-29 gimp-portable 0.2 に寄せて Shinobar http://paper.cup.com/