Operaブラウザをパピーに組み込むことなく、その設定ファイルとともに1つのフォルダにまとめ、1クリックで使うようにしたものです。 /mnt/home 以下など、 パピースペース(pupsave)の外に置いて使います。置き場所は NTFSやFATなどWindows用ファイルシステム上でも構いません。
パピー571JPには Opera が組み込まれています。 このメール機能を使うと /root/.opera/mail にメールが貯められます。 これはパピースペース(pupsave)を消費し、そのまま運用していると、すぐに pupsaveがいっぱいになってしまいます。 また、Operaを最新版に更新しようとすると、そのOpera本体は pupsave を消費します。 そうでなくとも /root/.opera 内にキャッシュを作り、 またダウンロード先が /root/Downloads などパピースペースだと、大きなファイルをダウンロードしようとするとハングアップすることがあります。
『ポータブル Opera』 では、Opera本体と設定ファイル、メールやダウンロード・フォルダ、キャッシュなどのすべてを1つのフォルダに収めています。 これをパピースペースの外に置けば、パーティションの容量の限りで使えます。
パピー571JP上で動作確認しています。ほとんどの5.x系で動くはず。 自動でダウンロードするものはOperaの最新版です。 古いバージョンが希望なら、そのアーカイブを入手してインストーラに落としてください。
Flashplayerは含まれていません。 別途Flashplayerの最新版か Flashplayer10をインストールしてください。
上記のインストールが済めば、その後 opera-portable はランチャーとして機能します。
パピーメニューに登録すると Opera をパピーメニューから起動できます。また、通常使うブラウザ(defaultbrowser)に登録することもできます。
(pupsaveを作って)/mnt/home以下に opera-portable があるときは、これをデスクトップにドラッグ・アンド・ドロップすればアイコンができ、このアイコンをクリックすれば Opera が起動します。
登録後パッケージマネージャで opera-portableをアンインストールすると、パピーメニューから Opera の項目は除かれますが、 opera-portable フォルダにインストールされた Operaは、そのままです。
逆に opera-portable をフォルダごと削除すると、そこにインストールされた Operaも一緒に削除されますが、 パピーメニューには残っています。メニューから除くにはパッケージマネージャで opera-portableをアンインストールしてください。
自動更新はうまく動かないようです。 Operaメニュー > ヘルプ > 「最新のリリースをチェック」で更新が必要と分かったら、Operaを一旦終了させ、次の手順で更新してください。
opera-portableフォルダが ROXアプリとして動いている場合はこれを「右」クリックし、メニューのいちばん上「Opera をインストール/アップデート」を選ぶとGUI画面が開きます。 右クリック・メニューにこれが現れないときは ROXアプリとして動いていません。フォルダを開き実行ファイル Build をクリックしてください。
同じパソコンにインストールされた別のパピー上で、あるいはポータブルOperaをUSBメモリに入れて別のパソコンで、 同じ設定とブックマークで Operaを使うことができます。
別のパピーにも登録したいときは、opera-portableフォルダを右クリックして「パピーメニューに登録」を選ぶか、フォルダ内の実行スクリプト'Register'をクリックしてください。
Opera の設定ファイルは opera-portableフォルダ内の profile の中にあります。 メールは profile/mail の中です。 opera-portableフォルダを移動やコピーするときはフォルダごと行ってください。 ブックマークなどはそのまま引き継がれます。
opera-portableフォルダを削除すると Operaの設定、ブックマークやCockie、メールも消えてしまうのでご注意ください。
プラグインは通常 /usr/lib/mozilla/plugins に置きます。 代わりに opera-portableフォルダ内の opera/lib/opera/plugins に置くこともできます。 libflashplyer.so など大きなものを、こちらに移すことで pupsaveの消費を小さくすることができます。 ただしここに置かれたプラグインは、このoperaにだけ有効です。
Opera でインターネット上のファイルをダウンロードするとき、ダウンロード先がデフォルトでは 「/root/Downloads」 となっています。 この場所は限られたパピースペース(pupsaveと思ってよい)の一角なので、大きなファイルをダウンロードするとハングアップすることがあります。
opera-portableでは、 ダウンロード先を opera-portableフォルダ内の 「Downloads」フォルダとしています。
Opera の設定でダウンロード保存先を変更することもできます。
以上。
2014-04-04 opera-portable 0.1 に寄せて Shinobar
http://paper.cup.com/